家を新築したら必ず固定資産税を毎年払うことになります。
そもそも固定資産税とは何か?いつ払うのかとか、固定資産税が高くなる設備はあるのか?など知らないことばかり。
ここでは、固定資産税が高くなる設備なども見ていきたいと思います。
固定資産税とは
まず固定資産税とは何なのか見てみましょう。
固定資産税は、「固定資産」を所有している人にかかる市町村税です。
「固定資産」とは
土地や家屋、償却資産など
のことです。
また償却資産とは、
会社や個人で事業を行っている方が事業のために用いることができる構築物、機械、器具、備品など
をいいます。
具体的には、
電気設備
給排水設備
衛生設備
空調設備
運搬設備等の建築設備など
を指し、家屋に付随している設備で、それらは家屋とは別に償却資産として評価をされます。
細かいことをいえば
「土地」に含まれるものとして
田、畑、宅地、塩田、鉱泉地、池沼、山林、牧場、原野、その他の土地(雑種地)
「家屋」に含まれるものとして
住家、店舗・工場(発電所・変電所含む)、倉庫、その他の建物
などがあります。
更に、固定資産税を納める義務がある人(=納税義務者)は、その年の1月1日現在の所有者です。
固定資産税を払う時期は年4回と決まっています。
6月・9月・12月・2月
期限までに支払わなければ延滞金が発生し、延滞金も合わせて支払うことになります。
固定資産税が高くなる設備
家屋に付随する設備で固定資産税が高くなるものの代表的なものは、
開閉式天窓
ホームエレベーター
タイルや漆喰の外壁
ビルトイン天井埋め込みエアコン
床暖房
内壁材がしっくいやエコカラット
などです。
グレードの高い建材や設備にすると固定資産税も高くなります。
その他細かいものとしては、
トイレの数
洗面化粧台の数
床の素材(無垢材)
電灯・スイッチ・コンセント配線の数
などがあります。
数が多くなるとその分固定資産税も高くなります。
しかし、これらは年に数百円程度の加算にすぎません。
固定資産税の評価点数は総務省のホームページからPDFで確認することができます。
P100「別表第12 非木造家屋再建築費評点基準表 2 事務所、店舗、百貨店用建物以外の建物 」から細かな数字で確認できます。
数字をみてみたい方は確認してみるのもいいですね。
PDFは外部サイトに飛びます。
固定資産税が高くなるグレードの高い仕様にしたい方も、知っておくと便利です。
しかしながら固定資産税を気にして、後々やっぱり考えていたようにしたらよかったと後悔したり、毎日の生活に窮屈を感じるようなら本末転倒になります。
毎日の生活が快適に過ごせるようにする方が無難ではないでしょうか。
洗面化粧台の固定資産税
よく言われているのが、洗面化粧台と洗面台の違いです。この二つは固定資産税が異なります。
評価基準点は、洗面器44,600点 、洗面化粧台62,730点になっています。
ユニットになった洗面化粧台の方が固定資産税が高くなりますね。
手洗いと鏡が分かれている洗面台は洗面化粧台より固定資産税が安いのです。
写真の場合は手洗いが二か所にあるので洗面台×2として計算されます。
固定資産税の計算
固定資産税の計算は、
標準評価点1点が1円に換算され、その×1.4%(新築時)が固定資産税となります。
新築後3年間は床面積120㎡分までは半額になります。
その後3年毎に評価替えがあります。
一般的な2,000万円〜4,000万円の戸建て住宅の固定資産税は、おおよそ10万円〜12万円/年が相場になっています。
固定資産税が高くなる設備は?戸建て住宅設備の評価方法まとめ
一般的に、固定資産税は住宅を新築した時に評価されます。
グレードの高い設備を選ぶと固定資産税も高くなります。
また細かなところでは、トイレや洗面台の数、電灯やスイッチ、コンセントの数などはひとつずつ固定資産税に課税されます。
固定資産税にこだわって本来したかった家にならないで後悔するか、グレードを抑えるかは家を建てる方の考え方によりますよね。
個々の事案はハウスメーカーに相談してみるのがいいでしょう。