韓国では下水道普及率が92.9%になっていてほとんど全国に普及していると言ってもいいレベルです。
しかし、韓国の水洗トイレ普及率はわからないとはどういうことでしょうか。
韓国独自のトイレ事情は、水洗トイレ普及率とどんなかかわりがあるのか調べてみましょう。
韓国の水洗トイレ普及率
韓国の下水道普及率は92.9%となっています(2017年当時)
そして、ソウル市の2016年下水道普及率は100%に達しています。
そのことからかんがみると水洗トイレ普及率は下水道普及率とほぼ同数と推測できます
。
ところが韓国の場合、体裁は水洗トイレですが、実際トイレットペーパーを流せない水洗トイレは、完全な水洗トイレとは言えないですよね。
完全な水洗トイレの普及率が水洗トイレ全体の何%なのかデータがないとわからないということです。
そうすると、今言えることは、実質水洗トイレ普及率は正しくはわからないと言うことになるでしょう。
ちなみに日本の下水道普及率は80.1%(令和3年現在)です。
東京都は99.6%です。
他の国の下水道普及率、アメリカは約75%。イギリスやドイツはほぼ100%となっています。
【下水道普及率】
イギリス | ドイツ | 韓国 | 日本 | アメリカ |
100% | 100% | 92.9% | 80.1% | 75.5% |
韓国の下水道普及率と比較すると、韓国が日本を上回っていることがわかります。
韓国トイレの歴史
韓国のトイレの歴史はすごすぎてここでは書くことを差し控えたい。
韓国だけではなく、大昔の生活特にトイレ問題に関してはどこの国も似たようなものだったでしょう。
トイレ自体がなく、屋外で用を足していたと思われます。またその糞尿を畑の肥やしに使っていたのも事実。
韓国では用を足すのに外に出るのが面倒なので、「ヨガン」という小便壺を家の中に常備していましたよ。
しかし、この30年間くらいの間に驚くほど進化しました。
むしろ日本より進歩している。トイレ只今使用中とか空き室がわかる機器を導入していたりと、ITを活用した様子は目を見張るものがあります。
ITで後れを取っている日本は果たしてどうなるでしょうか?
日本トイレの歴史
日本のトイレは縄文時代(13000年くらい前から2300年くらい前までの1万年間)にさかのぼります。川屋と言って川に直接排尿します。
川屋は、のちに厠(かわや)と言われた前身ですね。
鎌倉幕府ころ(1192年ころ)から汲み取り式トイレになります。
明治時代(1868年)以降に洋式便器が造られ、その後欧米から水洗式便器が輸入されました。
日本の水洗式便器製造販売は1914年から始まりました。
韓国トイレの現在
韓国では1988年のソウルオリンピック、2002年FIFAワールドカップ、そして2018年の平昌オリンピックの際に、段階的にトイレが整備されきれいになっていったと聞きます。
新しく建てられた建造物や高級ホテルのトイレ、また有名な観光地には、ウォシュレットが付いているところもあります。
ただ、古い建物や民家は、排水設備も古いままで取り換えられていないものは、トイレの横にゴミ箱を置いていて、そこに使用済みトイレットペーパーを捨てなければなりません。
韓国の水洗トイレ普及率は?トイレの歴史と現在の状況まとめ
韓国の下水道普及率は日本を上回っています。ソウルに関しては100%普及しています。
ですが未だにトイレに紙を流せないところがあるのも周知の事実です。
古い建物では配水管が細くて流せなかったり、トイレの水流が弱かったりで、まとまった紙を流すことができないのです。
余談ですが、韓国のトイレットペーパーは日本の物に比べるとすれば異常に高値なのだそうです。
現在は、ホテルや駅、観光スポットのトイレなど大勢の人が使うトイレは整備されていて、日本と変わらない環境で使えるみたいですね。