賃貸マンションで部屋を選ぶとき、角部屋がいいとすすんで選ぶ人もいれば、いやだという人もいます。
角部屋をやめたほうがいいと言われる理由にはどのようなことがあるのでしょうか?
人気のある角部屋ですが、ここではメリットだけではないデメリットも詳しく検証してみましょう。
また、住みたくなる角部屋とはどういった部屋でしょうか。
角部屋はやめたほうがいいと言われる理由
住むなら角部屋がいいという人もいるくらい人気がある角部屋ですが、やめたほうがいいと言われる理由は何でしょうか?
一般的には、角部屋は中部屋に比べて建物外部との接点が多いので、周辺環境の影響を受けやすいです。道路の車や人の話し声など、外部の音が二方向から入ってきやすいです。
また、窓が多いので、光熱費が高くなる傾向があります。
角部屋は、隣室と接する部分が片一方だけなので、静かな環境を手に入れやすいですが、外気の影響は受けやすいのです。
ランニングコストや家賃が高めに設定されている場合は、住んだ後の生活費が高くなることがありますから、注意が必要です。
角部屋のメリット
角部屋のメリット、良いところをあげてみました。
1.景観と開放感がある
角部屋は通常、二方向から窓があり、開かれた景観と広々とした開放感を感じられます。
2.プライバシーが保たれる
角部屋は、共有する壁が中部屋などの他の住戸と比較して少ないため、プライバシーが向上し、外部からの視線が少なくなります。通常角部屋は、玄関が一番奥に位置するので、他の人が通行することがない。
3.日当たりが良好
角部屋ならではの二方向からの窓が陽光をより多く取り込むことができ、窓から入る日光で部屋をより明るくしてくれます。また二か所の窓を開けて通風することができます。
4.部屋が広い
角部屋は通常、中部屋と比べて広く造られていることがあります。柱や支柱が少ない部屋なら、部屋のレイアウトに制約が少なく、柔軟性もあります。
5.静かな環境
角部屋は片方とだけ接しているので、隣室と共有する壁が少ないため、隣人からの生活音が少なく、騒音トラブルを少なくできることがあります。
角部屋のデメリット
角部屋は人気がありますが、良い点だけではないようです。角部屋のデメリットもみていきましょう。
1.結露と通気性の問題
外部の壁に多く接しているため、季節によっては結露が発生しやすく、通気性が悪くなることがあります。
2.風の影響
高層階の角部屋は風速が速くなりやすく、二方向からの外部の風の音や風圧の影響を感じやすいかもしれません。
3.気温に左右されやすい
二方向に窓があるため外気を取り入れやすく、夏季は暑く、冬季は寒く感じることがあり、部屋の保温性が低い場合もあります。
4.建物の構造上の制約
建物の構造によっては、角部屋が柱や構造上の要素に接していることがあり、レイアウトの自由度が制限されることがあります。また、窓が多いので家具のレイアウトが難しいことがあります。
5.家賃やコストが高い
中部屋と比べて角部屋の方が家賃を高く設定されていることがあります。
また、窓が多いので、その分カーテンが余分に要ります。比較すると冷暖房効率が悪く、光熱費が高くなることがあります。
6.防犯上不利
角部屋は、建物の奥に位置することが多いので、人目に付きにくく侵入者にとっては好都合になることがあります。
・これらのメリットとデメリットは一般的な傾向であり、具体的な建物や状況によって異なります。物件を選ぶ際には、個々の好みや優先事項に合わせて検討することが重要です。
住みたくなる角部屋の条件とは
角部屋はやめた方がいいと言われても、やっぱり住みたい人はいます。
では、どういう角部屋なら快適に住めるでしょうか。以下見ていきましょう。
- 窓が多くない
- 1階や最上階ではない
- 通風と採光が良好
- 鉄筋コンクリート造
- 静かな環境がある
窓が多くない
角部屋は窓が多くなりがちですが、多いと問題もあります。窓は2つあれば十分です。二方向に窓があると通風や採光にいいでしょう。
1階や最上階以外
1階は防犯性が低く、最上階は屋根からの熱や冷気を取り入れやすく、部屋の温度を左右されます。1階と最上階ではない角部屋が住みやすいでしょう。
通風と採光が良好
窓が二方向にあり、通風ができ、光が入り明るい部屋であること。また、周辺に建物があっても人目が気にならず窓が開けられる環境にあること。
鉄筋コンクリート造
鉄筋コンクリート造りは、木造や鉄骨造に比べて一番強度があり、防音性に優れています。
静かな環境
部屋の前を人が通行することがないと、行き来する足音が聞こえなく快適。建物周辺の環境が良いところ。例えば通行人や車が多すぎない、住宅地であるなど。
角部屋やめたほうがいい?メリットデメリットと住みたくなる角部屋まとめ
角部屋は一部の推しではとても人気の物件ですが、やめた方がいいと言われるには理由があります。
角部屋は、隣接する部屋が一つであることから、騒音トラブルになる確率が下がります。
しかし、家賃が高く設定されていたり、外気との接触が多いので光熱費が高くなったりします。また、窓が多いので、家具を置きたい場所に置けないなどレイアウトが難しいということもあったりします。
それらを踏まえても、角部屋に住むメリットはあるわけで、何を優先して住みたいかによって、状況は変わってきますよね。