ガス代の計算式知っていますか?
ガス料金はどうやって決まるのかご存じの方は少ないのではないでしょうか。
プロパンガスを契約していれば、ガス基本料金に加えて従量料金がかかります。従量料金の単価は、スライド制方式になっていることが多いのです。
そして、従量料金はガス会社によって高い安いがあります。
ガス代が高いと思っているなら見直してみるのもいいでしょう。
ガス代の計算方法
1ヶ月のガス代の計算方法は以下のとおりです。
ガス代=基本料金+従量料金(単位料金×ガス使用量(㎥))
従量料金=単位料金(ガス会社により異なる)×ガス使用量(㎥)
ガス代はこのように、基本料金と従量料金とを足した額で構成されています。
1.基本料金
ガス代には、電気代と同じようにガスの基本料金があり、これはガスを使っていなくてもガス契約をしていれば、毎月かかってくる料金です。
基本料金は、ガス会社によって多少料金が異なります。
2.従量料金
そして、従量料金とは、ガス1㎥当たりのガス代に、実際使った量をかけたものです。
ガス1㎥当たりの料金は、ガス会社によって異なります。ですから、ガス1㎥当たりのガス料金が高いガス会社は、ガス代が高いということです。
ガス基本料金と従量料金のふたつの要素でガス代が成り立っている構造は、全国の95%以上のプロパンガス販売会社に採用されている料金体系となります。
そこで、自宅のガス代の明細を見てみると、確かにそのように二部に分かれています。
そして、従量料金も計算の仕方が違う場合があります。
2ー1.スライド制
従量料金の計算方法は、使った㎥数に応じて違った料金を適用するようになっているガス会社もあります。
スライド制とは、従量料金の単価が実際使った使用量に応じて変化するしくみになっているものです。
以下のように、ガスの使用量が増えるにつれ、単価が安くなったり高くなったりする仕組みになっています。
以下の図のように、5㎥ までは775円、5.1~10㎥ までは462円、10.1~15㎥ までは629円と、
段階ごとに料金が違っています。
このように見てみると、このガス会社では5.1~10㎥までが一番安い設定になっていますから、その範囲に収まるように使用料を調節するといいことがわかります。※ガス会社によって違います、設定はこの限りではありません。
ただし、計算方法は以下の通り
12㎥使った月の計算
1ケ月の従量料金=775円×5㎥+462円×5㎥+629円×2㎥=7503円
6㎥使った月の計算
1ケ月の従量料金=775円×5㎥+462円×1㎥=4337円
こちらのガス会社では、はじめの5㎥までの料金が高いので、ガス代が高いと言えますね。
2ー2.原料費調整制度
原料費調整制度とは、プロパンガスの原料価格が変動するのに応じて、従量料金単価に原料価格の変動を反映させるしくみです。
原料は中東諸国やアメリカからの輸入されていて、そのため原料価格や為替変動の影響を常に受けています。
原料費調整制度では、従量料金の単価は原料価格の変動に応じて毎月変動します。原料価格が高くなれば従量料金の単価も高くなり、低くなれば従量料金の単価も低くなります。
原料費調整制度を導入しているガス会社では、原料価格が変動すると、ガス従量料金単価が増加したり減少したりします。
下記の図のように従量料金単価が変動しています。
こちらの図のガス会社では8円以上も高くなっていますね。
従量料金の中でも、スライド制によって使用ガス量による単価が設定されていて、また 原料費調整制度を採用しているガス会社では、原料費の増減に応じて単価が変わることがわかりました。
スライド制と 原料費調整制度 との両方を採用しているガス会社もあります。
自分の契約しているガス会社がどのような形式になっているのか、確認してみるといいですね。
しかし、プロパンガスのガス代が高すぎる!!
プロパンガス使用量を抑えるには
ガス台が高い、そのような時にガス台を安くする方法はどういったことがあるでしょうか。以下見ていきましょう。
- ガス会社を見直す
- 風呂の使用方法を見直す
- ガス調理の使用方法を見直す
1. ガス会社を見直す
やはり一番にすることは、ガス会社を見直すことです。
今使っているプロパンガス会社のガス代が高いなら、ガス代の安い他のガス会社に切り換えましょう。
プロパンガスは、ガス会社が料金設定を決めていますから、安いガス会社に切り換えても何ら支障はありません。自由競争ですから。
ですから、今より安いガス会社を探してみましょう。
・賃貸では建物全体でガス会社を契約しているので、個別にガス会社を変更することはできません。
・戸建て住宅の場合は、新築時にプロパンガス会社ではなく、都市ガスにしておくとあとのランニングコストが安くすみます。
すでにプロパンガス会社と契約しているご家庭なら、都市ガスに変更する場合工事が必要になってきますから、工事費用がかかります。
2.風呂の使用方法を見直す
ガスの消費量が多いのがお風呂です。
お風呂でできるガスの節約方法
- 節水シャワーヘッドをつける
- 湯の温度を適温に設定しておく
- シャワーはこまめに止める
- 追い炊き回数を減らす
3.ガス調理の使用方法を見直す
キッチンでの調理にガスを使用する場合もガス代が多くかかりますね。
キッチンのガス代の節約方法
- ガス火は強火ではなく中火で
- 落し蓋やふたをする
- 鍋底の水滴を拭いてからガスにかける
- 余熱を利用する
- 作り置き料理をする
- 冷凍品は解凍しておく
- 電気ケトルや炊飯器、圧力鍋、IHヒーターなどを使う
- 電子レンジで下茹でする
ガス代の計算・料金はどうやって決まる?プロパンガス使用量を抑えるにはまとめ
ガス代の計算方法は以下の通り。
ガス代=基本料金+従量料金(単位料金×ガス使用量(㎥))
従量料金単価は、ガス会社によって異なります。
プロパンガス会社は、料金設定を自社で決めていますから、ガス代が高いと思ったら、今より安いガス会社に乗り換えることをおすすめします。
ガス会社を安い会社にすることは違法ではありません。個人の自由ですから喜んでやりましょう。
またプロパンガスより都市ガスの方が安いです。賃貸を借りるとき、ガスは都市ガスになっているところを選ぶと、ガス代が安くすみます。
そして、プロパンガス代を安く抑えるには、お風呂の温度調節やキッチンのガス設定など、できるところからのこまめな節約が大きな節約につながります。
プロパンガス代が高い人は、以上を意識してみるといいかもしれません。